目次
ネット保険にデメリットってある?生命保険をネットで契約する注意点
ネット保険は時間や場所を選ばず、すぐに保険に加入できる反面、すべて自分で保険を選ぶ手間はあります。
つまりメリットも多いのですが、やはりデメリットも存在するわけです。
ただ、特徴と選び方を知っておけば自分におすすめの保険を選ぶことも簡単ですので、ネット保険の特徴と選び方と加入する際のメリットやデメリットをご紹介していきます。
ネット保険の特徴と代表的なデメリットまとめ
平成27年度の調査によると、保険の加入手段の中で全体のなんとたったの2.2%の人しかネットで加入を行っていないのが現状です。
- 営業者を通じて:59.4%
- 保険代理店の窓口から:13.7%
- 郵便局の窓口から:5.5%
- 勤め先から:4.8%
- その他:4.8%
- テレビや新聞を通じて:3.4%
- 保険会社の窓口から:3.1%
- インターネットを通じて:2.2%
(参考:平成27年度生命保険に関する全国実態調査|生命保険文化センター)
2008年から右肩上がりで新規契約を獲得していきたものの、2011年以降、新規の契約数は減少し、契約者数も徐々に停滞しています。
その背景に、2011年の東日本大震災が起きたことも挙げられ、「保険は人から買うもの」という、認識が再度強くなったこともあるでしょう。
デメリット1:保険の種類が少ない?
ネット保険が登場した当初は、デメリットの一つに保険の種類が少ないことが挙げられていましたが、今ではネットで扱っている保険に種類が少ないということはないと思います。
しかし、保障内容がシンプルな商品が多く、選択肢が多くないという点は事実です。
特約を複雑にしすぎると、購入者も混乱し、誤解を招く元とになりますが、シンプルで分かりやすいという点は、ある程度保険の事を調べていた方にとっては、ネット保険だけでの保障では、物足りなく感じることもあります。
デメリット2:自分もある程度の保険の知識が必要
ネット上で簡単に購入できるとはいえ、購入者の保険に対する知識が不足していると、損した保険の買い方をしてしまうことが十分に考えられます。
ネット保険を利用する際は自分である程度保険について調べる必要があるのです。
保険代理店の営業マン・FP(ファイナンシャルプランナー)から保険を勧めてもらう場合は、こちらの希望を伝えれば、それに見合った保険を提案してくれるでしょう。保険に加入したいけど保険についてさっぱりわかっていないという方は、FPなどに頼ってみるのも1つの方法です。
ネット生保のデメリット「商品説明を自分で読んで理解しなくてはいけない」
ネット生保の商品でいいとなれば、もちろんそれでいいのですが、一般の保険会社のように、じっくり相談に乗ってくれる担当の人がいないと、保険の知識がまったく人にとっては、これでいいのかわからないということもあるかもしれません。
逆に言えば、ネット生保は「自分一人で保険を選べる人向け」の商品なのです。
また、一般の保険会社では、営業担当が会って確認する健康状態の告知などを、ネット生保では、健康診断書を郵送するとか、ネット上の簡単な告知で済ませるといった形になります。
前者は意外と面倒ですし、後者は簡単なぶん、審査がやや厳しいという話も耳にします(過去に簡単な手術を受けただけで入れなかったという人がいるという情報がありました)。
つまり、ネットで簡単に申し込めそうなネット生保は、実は案外、簡単ではないこともあるのです。
むしろ、営業担当と会ってその日に契約もできる一般の生保のほうが、かえってスピーディーな場合さえあります。
デメリット3:手続きが面倒
更に、ネット保険では手続きが面倒になっています。
ネット上で契約自体は完了できますが、意外に手続きが面倒なのです。
ネットを使わない場合は、担当者が対面で「こちらとこちらに記入して、この書類を用意しておいてください」と、教えてくれます。
しかし、ネット保険の場合、全部自己責任で記入します。
「記入ミスがあれば保険が出ない場合も」と言う注意事項もあったりします。
契約するとなった場合の、手続きが面倒なこともデメリットです。
デメリット4:ネット申込ゆえに審査基準が厳しい
また、一般の保険の審査とは違い、審査する側にとってネットでの申し込みで得られる申込者の情報は限られており、その情報の中から信用できる人間かどうか判断しなければならないため審査の基準は厳しい傾向にあります。
デメリット5:ネット保険が最安とは限らない
ネット保険が登場した当初は、保険の値段が安いことがネット保険の大きな特徴と思われていました。
通常の保険代理店などを挟まない以上、店舗の賃料・人件費・広告費などの費用がかからないと思われていたからです。
今でも、一般的にネット保険が安いというイメージが定着しているでしょう。
しかしながら、そのイメージを払拭するために一般の保険会社もあらゆる施策を打つようになりました。
非喫煙者・重病にかかるリスクの少ない人を対象に保険料の引き下げが行われているなど、一般の保険会社でも保険料の安い保険に加入することは可能です。
ネット保険の特徴と代表的なメリットまとめ
生命保険に悩む主婦
メリット1:保険選びが24時間、どこでも出来る
ネットの最大の魅力でもある、場所・時間を問わずにアクセスできることは、もちろんネット保険でも言えます。
なかなか保険会社に足を運ぶ時間を作れないような方も、近くに保険を取り扱っている店が無い方も、ネット保険ではいつでも、検討・申し込み・加入が可能です。
ネット保険を調べていくうちに分からない点も出てくる場合が考えられるでしょう。
そのような場合も、チャットや電話、メールで対応してくれます。
注意してほしいのは、そのようなサービスには営業時間があることです。
メリット2:自分のペースで探せる
保険代理店などに保険の話を聞きに行くと、担当の営業マンのペースで話が進められることもあります。
ついつい、余計な特約を付けてしまったり、契約しなければその後もしつこく連絡が来たり、そのようなことを懸念している方も少なくないでしょう。
しかし、ネット保険は完全に自分で進めることができるため、そのような心配が一切いりません。
メリット3:見積もりが簡単
また、何回かのクリックで簡単に見積もりをみることができます。
また、窓口では気をつかって、あれこれと多くの保険の見積もりができない場合が多いと思いますが、ネット保険では様々な特約をつけて見積もりを行うことや、他の会社の保険の見積もりを出すことが可能です。
また、担当者に気をつかわなくていいので、自分の気が済むまで、見積もりを行うことができます。
メリット4:多くの会社と比較できる
保険会社のホームページから申し込むことができるため、保険の窓口に行くより多くの保険を比較できます。
また、保険内容も、生命保険や医療保険などのメインの保険から、就業不能保険などの保険を比較できるのです。
一般の保険とネット保険との違いってあるの?
ネット保険では一般的な保険と違い、加入手続きや保険商品の選定から申し込みまでを保険会社のウェブサイト上で行うことができます。
プランや細かな内容を検討する際には、ウェブサイトで条件を入力し、保険料の見積もりを出して比較することもできます。
また、パンフレット等の詳しい資料もネット上にて請求できます。
商品、プランの選定後は、ウェブサイト上のフォームに従って必要事項を入力し終えると、申し込み完了となります。
なお、申し込みの際にはメールアドレスと本人名義のクレジットカードあるいは金融機関の口座が必要となります。
違いその1:自分で保険を選ぶか担当者に選んでもらうか
ネット保険に加入する場合、保障の内容から保障期間、保障を受けるための条件など保険に関わる情報をまとめた上で、加入する保険を選ばなければなりません。
その反面、一般の保険会社を利用する場合、保険の内容についてプロが説明してくれるため、利用者の状況や希望にマッチングした保険を選んでもらうことが可能です。
違いその2:自分で保険の知識を身に付ける
そのためネット保険に加入する前には、必ずご自身でも保険についてある程度勉強をしておきましょう。
自分で本を買って調べたり、家族や友人の契約プランを参考にするのも良いですね。
違いその3:保険金の請求の流れ
保険金を請求する際には、まず電話などで保険会社に連絡する必要があります。
連絡後、保険会社から保険金の請求に必要な書類が届きます。
必要事項を記入し、押印した請求書や診断書を、その他必要書類と合わせて保険会社に提出すると、保険金の請求が完了します。
ここに気を付ければ大丈夫!損をしないネット保険を選ぶ2つのポイント
ネットでは自分で保険を選ばなくてはいけませんが、必要ないのに不安だからと特約などを多くつけてしまう人もいます。
そのように選んでしまうと損をしてしまうことになるのです。
ここでは損をしないように気を付けるべき2つのポイントを紹介します。
ポイント1:自分に必要な保険だけを選ぶ
自分に必要な保険は何でしょうか。
子供がいないのに学資保険に加入する人はいませんよね?
実際に保険が必要なのは主に以下のような人です。
- 保険に入っていないと不安でしょうがない人
- 貯金がほとんどない人
- 小さな子供や、養う家族がいる人
- 自営業の人
日本の健康保険制度はしっかりしています。
そのため、収入があり、貯金もしっかりできている人は生命保険に入る必要があまりありません。
では上記のような人はどのような保険に加入したらいいのでしょうか。
- ■保険に入っていないと不安でしょうがない人
- 生命保険
- 医療保険
- ■貯金がほとんどない人
- 医療保険
- ■小さな子供や、養う家族がいる人
- 死亡保険
- 学資保険
- ■自営業の人
- 医療保険
- 所得保障保険
このような保険をおすすめします。
自分が本当にどの保険が適しているか、よく調べる必要があります。
ポイント2:自分の収入に合っているものを選ぶ
保険は定期保険より終身保険の方が、掛け金が高くなります。
収入が少ないのに、高い掛け金を払っていては、自分の生活が苦しくなってしまいます。
定期は、一定期間で値段が上がりますが、子供が小さい内までなどと期間を決めて利用することによって、支払い金額に対して高い保障をしてくれる保険もあるのです。
自分や家族の収入を考えた上で、保険を選ぶ必要があります。
「主婦の保険」がおすすめする!ネット保険の正しい活用の仕方
ネット保険という便利なものがあるのに活用しないのはなんだかもったいないと思いませんか。
全部をネット保険に頼ってしまうとメリットよりデメリットが目立つように感じてしまいます。
そのため、下調べとしてネット保険を使い、分からなかった知識や自分に本当に合う保険かどうかを確認するために保険窓口の無料相談を利用するとネット保険のデメリットをカバーできます。
また、少し費用が掛かりますが、窓口ではなく独立しているFPにネット保険もまとめて相談してみるのも1つの方法です。
まとめ
保険は加入すれば、数千円単位ですが毎月保険料を払っていくことになりますし、保険金を受け取るとなると、大きな金額が動きます。
ネットだけでそれを完了させることに不安を持つかもしれませんが、月々の支払いが安くなったら家系的にも助かりますし、ネット保険だからといっても同様の保障が受けられるのです。
ネット保険を検索したからと必ず加入しなければいけないことはありません。まずは1度検索してみることをおすすめします。